Algebrization

以前ちょっと小耳には挟んでいたのですが,NP≠Pの証明へのアプローチの難しさを示す結果が最近(といってもすでに二ヶ月ぐらい前ですが)AaronsonとWigdersonによって示されたようです.まだ論文自体は公表されていませんが,Aaronsonのブログのこの記事からMITでのセミナー資料が見れるようです.結果自体は Baker-Gill-Solovay の relativization の代数的一般化で,オラクル A だけでなくそのオラクル A の low-degree extension A~ というものも含めた relativization による証明テクニックに対する否定的な帰結を得ているようです.例えば今年の STOC で示された Santhanam のアプローチも(MA/1 が fixed poly-size circuit を持たない)もこのAlgebrizationの範疇に入ってしまうとのことが書かれています.いずれにせよ,正式な論文の公開が待たれます.