情報統計力学

東工大の樺島先生が情報統計力学のお話を集中講義でされているので聴講してきました.今日の話題はランダムエネルギーモデルの分配関数の計算を通じてレプリカ法の使い方を学ぶという内容でした.基本的に理論計算機科学と似た感じの漸近的解析を行うのですが,基本的な思想の違いが如実に現れていました.やはり物理学の世界では現実との整合性を重要視するため,(言い方は悪いですが)割と無茶な仮定を置いてガンガン先に進めるようです.レプリカ法自体もそうですが,レプリカ対称性の考え方も結構ズバッと大胆な仮定を置いて計算を進めて上手くいけばOKみたいなノリでした.理論計算機科学ではもう少し保守的な解析を行うのですが,やはり数学から派生したからでしょうか.